2009年03月22日

動物と触れ合うと言う事。

先日行った奈良公園でつくづく思った事。それは、最近の人たちは動物との接し方を知らなさ過ぎる、と言う事。
友人と奈良公園内を散策していた時、2頭のオス鹿が頭をぶつけ合って喧嘩をしていました。そのオス鹿たちの元に、3・4歳くらいの男の子がはしゃぎながら近づいて行ったんです。触ろうと思ったんですかね。
もちろん近くにはその子の両親もいました。
普通なら絶対止めるシチュエーションです。なのに両親は何も言わず、見てるだけ。きっとその状況が「危険だ」と言う事にすら気付いてなかったんでしょう。
案の定、気が立っていたオス鹿の一頭が男の子に頭突きをしました。
鹿の角きりはもう終わっているので、角で刺される心配はないとは言え自分より遥かに大きい動物にいきなり突っつかれた男の子は痛さと恐さで泣き出しました。そこで初めて、その子の両親は男の子に駆け寄りました。そしてその時の母親の目。「いきなり何するのよ」とでも言いたげな顔で鹿を睨む母親。
その時に、無性に腹が立ちました。
「何であんたは何も知らないんだ」と。
保護されているとは言え、鹿は立派な野生動物。小さい子を連れて行くのなら尚更、接し方ぐらい覚えて行けよ、と。
いくら普段からエサを貰っていて人慣れしているとは言え、相手は野生動物なんです。例え飼い慣らされてたって野生の本能が消える事は絶対にありません。
ましてや、これから発情シーズンに突入するオス同士の喧嘩。
危険なのはどう見ても明らか。公園内にもたくさん看板が立っています。「危険ですから近づかないように」と。

また別の場所で、男の子が鹿をずっと追いかけていました。
「ヨシヨシしてあげるんやんか!」と言いながらね。子供相手に大人げないと思われるかもしれないけど、ぶん殴ってやろうかと思いましたよ正直。どんな相手だって愛情の押し売りは迷惑なだけ。鹿は撫でられる事を望んでもいないし、また「ペットじゃないので撫でないでください」と注意書きすらされています。
元来臆病な動物の鹿。追いかけられれば必死で逃げます。
だけどもし。もし万が一、振り返って反撃してきたら?男の子が噛み付かれでもしたら?途端に悪いのは鹿になってしまう。
誰も「追いかけた男の子」を責めたりはしない。そんな状況でも両親は知らん顔。注意する訳でもなく、見守る訳でもなく。
奈良公園の鹿は保護動物なので、処分される事はまずありません。
でもこれが他の場所、例えば動物園やサファリパークだったら。
一度人を襲った動物は、また襲うかもしれないという理由で処分される事もあります。
何度かあったサファリパークの猛獣ゾーンでの事故。車から出たらダメだって普通に考えたら分かるのに出た挙句、襲われて、襲ったトラは処分されました。
どうしてでしょう。悪いのは人間なのに。
どうして人間は罰せられないのでしょう。

子供の時に、親が動物との接し方を教えるのは絶対必要だと思う。
無闇に触ろうとして噛み付かれた、そのせいで犬が嫌いになって、やがて犬を憎むようになる。これは極論かもしれないけど、あり得る話。
でも、ちゃんとした接し方さえ知っていれば怪我する事もなく嫌いになる事もない。どんな動物にだって最低限の礼儀と適度な距離が必要だと思う。

私の家に時々、従兄弟の子供たちが遊びに来ます。上は12歳から下は4歳まで。総勢5人がかりでカイと戦います。
そんな時、私は必ずチビたちに言うんです。「カイだからそうしてても大丈夫なんだよ。他所の犬には絶対しちゃダメだよ」って。
身内だと認めた人には何されたって我慢しているカイ。優しいカイ。
時には私より大人な態度でチビたちの相手をしてくれるカイ。
チビたちはいつもウチに来ると、カイとの散歩を楽しみにしています。
散歩中にすれ違う様々な犬たち。そういう時、チビたちはカイと同じように触ろうとします。
だからいつも「まず飼い主さんに触ってもいいですか?と聞く事。良いと言われたら、自分もしゃがんで犬と同じ目線になってまず手の臭いを嗅がせる事。大丈夫そうなら犬の目が届く範囲からゆっくりと触る事」と教えます。
人間の子供だって急に知らない人に頭撫でられたら「何やねんこいつ」と思うはず。犬も一緒なんだよ。そうやって、何でもかんでも自分に置き換えたら、自然と犬の気持ちも分かるし接し方も分かってくるから。
私だってプロでもなんでもないので、完璧には犬の気持ちを理解できません。と言うより出来たら恐いなと思ってます。
カイのちょっとした仕草や表情で、大体の言いたい事は分かるけど、それ以外に基本的に何を考え、一日を過ごしているのか。そんな事は絶対に分からない。だからこそ、一緒にいるのが楽しいんです。
チビたちに襲われ続けて、そろそろ限界だなと思ったらカイがそっと私の側に来て「助けて」と言いに来ます。
私はカイの保護者。そうなれば今度は全力でカイを守るだけ。
チビたちにも「限度」を教える事も大切だから。

私にはまだ子供がいません。だけどいつかもし子供が出来たら、子供が生まれた時から犬と一緒に生活させようと思っています。
その時カイがいれば、カイがお兄さん役。でももしカイがいなければ、カイの子分を迎えて。
昔の人はよく生まれて間もない赤ちゃんを犬に触れさせたらいけないと言っていました。病気になるかららしいです。
でも、必ずしもそうだとは言えません。
あるデータでは、生まれた時から犬と触れ合っていた方がアレルギーになる確率はぐっと下がるらしいです。
犬がいると経済的には苦しくなるかもしれない。だけどそれ以上の物を与えて貰える事を、私自身がすでに経験しているから、私の子供にもそれを経験して欲しい。
犬がいる生活が当たり前になって欲しい。身近な命を大切に出来る人は、どんな命でも大切に出来るはずだと思うから。

奈良公園に話は戻りますが、もし奈良公園に行っても鹿に「鹿せんべい」以外を与えないで下さい。(鹿を守る会の回し者ではありませんよ)
人間が捨てたゴミや面白半分で与えたお菓子の袋などを食べて、毎年どのくらいの鹿が死んでいるか知っていますか??
そんな消化されない物を食べたら腸閉塞を起こすのは当たり前です。
自分が食べた後のゴミが例え紙だったとしても、それを鹿に与えるのはルール違反です。自分の出したゴミは自分が片付ける。それがマナーです。それが出来ないなら、家から一歩も出るな。…と言いたくなるぐらい、最近の奈良公園は汚れています。
この話は奈良公園に限った事ではないですけどね。
都内の池で渡り鳥が冬を越している間に餌付けして、春が来たら帰らないといけないのに体が重くて飛べなくなった鳥もいるそうです。
「野生動物に餌付けは禁止」これは全国共通だと思いませんか??

観光客にはたった数時間の出来事でも、そこで暮らす動物には一生の出来事です。
上手く共存できる世の中になればいいんですけどね。






こんな動物を見かけても決して触らないように。
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ニックネーム たぶぇもん at 21:43| Comment(14) | TrackBack(0) | たぶぇもん日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たぶさんっ!!!素晴らしいです!
まさにその通りですGood

自分が引き起こしているというのに、
その身勝手極まりないことを棚にあげる
どころか、鹿が悪い。と・・・
全く呆れたものです。
あーーー私がその場に居合わせたらきっと
「オマエが悪いっ!」と子供の頃に
いけないよ。と言われた、人に向かっての
指差しをしつつ、暴れているかもしれません。
もっと大きく言えば、地球上で一番エライ
のは我々、人間よ!という勘違い星人が
居ることが悲しいですネ・・・

感情の赴くままにペット(家族)を捨てる。
営利目的の為にルールなんてない、最悪
な悪徳ブリーダー・・・

地球は自分達のものだけではない。
みんなのものなのに・・・

と読破していくと・・・

「こんな動物を見かけても決して触らないように。」
との看板が???
きゃ〜カイ君黒ハート
触りたいです揺れるハート
仲良くしたいですぅ〜〜〜ハートたち(複数ハート)
Posted by flora at 2009年03月23日 00:31
最近本当につくづく思うのは親という人種を含め、老いも若きも・・・
「危機意識」や「危険予知能力」が著しく低下してんじゃないかしら?って。。。

信号のない交差点で・・
いきなり左右の確認もしないで飛び出る若者に携帯メールをしながら暴走するバイク。挙句にはハンドルにマガジンを置いて読みながら高速道路を走る馬鹿!

動物に関してもそうですよね。
自分の命に代えてでも守りたいはずの大切な子供のはず。
でも、万が一を考えられない。
降りかかるはずがないと思ってるのかも知れません。
不思議でなりません。
私は自分の命に代えてでも守りたいものはのぞみなので・・
一般的に言われている脚側歩行も車道側は絶対に歩かせません。
なので、ヒール(左側)つけ(右側)と覚えさせました。
車道側をのぞみに歩かせていて
万が一車とでも接触でもしたら、重大なダメージを受けるのは必至です。
予測できていれば避けられたのにと・・・後悔してからでは遅すぎますものね・・・

たぶぇもんさんの様なおねえさんが居て、
従兄弟のお子様も幸せですね^^
私も物心ついたころから犬と生活を共にしていたので・・・自分の子供と犬の共生は夢でした。動物に触れあって大きくなると情緒的にいいと思います。時には親の様で、友人にもなり、そして人生の先輩になり・・命の重さ・尊さを教えてくれますから。

^^だる〜んとなったカイちゃんにかぷっ♪といきたい衝動を必死に抑えているのぞぴーです(爆)
Posted by のぞぴー at 2009年03月23日 00:43
本当にその通りですよね。


「犬は噛み付くから近くに寄ってはダメだよ」

という親に出会いました。

そんな親の元に生まれた子供がかわいそうで仕方ありませんでした。

生まれた時から、一緒にって凄くわかります。

弟が飼っているすみれも、小さな子供が2人いますが、上の子は、赤ちゃんの時から、楓とすみれに囲まれていたので、わんこが大好きで大切にしなくてはいけない事をちゃんと知っています。

楓も、その子と大変に仲良しです。

私も、子供がいませんがもし生まれたら、生まれた時から一緒にさせたいです。
Posted by 楓まま at 2009年03月23日 06:38
触っていいですか?と聞いて、手の匂いをワンコに嗅がせてくれる人・・・
安心です。

何も言わずに手を出してくる人・・・
きっとうちの子達は大丈夫と思っていますが、
そんな人には「危ないですよ!」と言います。

ワンコと暮らしている人には常識でも、
そうじゃない人は知らないマナーですね。

動物園しか知らない子供だたちは、
「檻に入っていない動物=触ってもいい」という感覚でしょうか。
そしてその親達も・・・

残念だけど、学校でもこんなこと教えないよね。
そしておっしゃるように、何かあった時、
命をもって償わさせられるのは、動物の方。

何かちがいますよね〜。
Posted by maseraママ at 2009年03月23日 07:38
先日どうぶつ王国に行ってきました

他の動物を触った子供たちが平気でキャロルを触ろうとしました
「この子は安全だけど他の犬は注意しなさい」
と言いましたけど、本来保護者が注意すべきですよね

だぶさんのコメントはいつも深いです
Posted by もも at 2009年03月23日 08:21
ものすごい勢いで頷きまくりましたexclamation

得体の知れない生き物がハイテンションで(子供って変にテンション高いですよね)近づいてきたら…誰だって引きますよ
鹿や犬だって同じ

>「ヨシヨシしてあげるんやんか!」
もしこの子供が自分の子だったらグーで殴ってますね、多分

>こんな動物を見かけても決して触らないように。
ううう…これはあせあせ(飛び散る汗)
かなりの理性が必要ですわ
Posted by 琴絹桜純太郎 at 2009年03月23日 12:33
こんにちは〜。
いつも考えさせられるテーマに頭が下がります。
僕の近くにも宮島がありまして、そこも鹿が
ワンサカいます。
確かにそのような光景はよく見かけます。
(宮島に限らず)
親又はその子供なりの危機管理能力のなさ、
というか、これ以上はまずいなって言う感覚の鈍さ。(対動物だけでなく)
それが親に備わってないと、当然子供にあるはずもなく・・
結果、身をもって経験するのだけど
教えてあげた動物が被害にあう。矛盾してますね。
結局、またしても無知・・・

小さなうちから犬と暮らす、大賛成です。
うちの子供見てると思いますよ、
感覚がやはり鋭いと。
むやみやたらと触りにいかないですし、
懐に入るのがうまい。
危険そうな犬は相手にしない。
犬と暮らしてない子と比べると一目瞭然です。
(多少親バカはご了承ください)
僕は教えてないから、自分で学んだと思ってます。

そんな機会を子供に与えてくれた
るいちゃん、みるちゃんに感謝!!ですね
Posted by みる父 at 2009年03月23日 13:21
floraさん☆

そんな奴らは容赦なく指さしてやればいいんですよ!!
あぁ思い出したら腹が立つむかっ(怒り)
そうなんですよね、「人間が一番偉い」と思っている人がいる事自体がもう犯罪なんですよ。
あり得ない。どうして「共に生きる」という事が出来ないんでしょうかね??

あっこいつは「危険生物」なので決して触らないように(笑)
食べられますよ??
Posted by たぶ at 2009年03月24日 20:03
のぞぴーさん☆

確かに、おっしゃる通りです。
危機管理能力がなさすぎです。自分の事ならまだしも大切な我が子相手にですよ?
無知である事が何よりの大罪なんです。
知らなかったじゃ済ませられない。
今回私が目撃した状況も、親が自分を責めるなら別にいいんです。自分が悪いんですから。
でも最近の「親」と言う人種は、誰かのせいにしてばっかり。
学校で子供は怪我をしたら「先生が悪い」とか友達と喧嘩したら「相手が悪い」とか犬に噛まれたら「犬が悪い」とか…
私なんて、小さい時から何をしても「アンタが悪い!!!」と言われ続けてきたのに。。
おかげさまで強くなりましたけど(笑)
まぁ、あんな親にはなりたくないなと反面教師みたいな感じですかね。

のぞみちゃん、お利口さんでしね〜♪
カイは教えてもいないのに危険を察知すると私の後ろに隠れます(爆)
絶対、盲導犬とかにはなれないウチの子…。
Posted by たぶ at 2009年03月24日 20:08
楓ママさん☆

そんな親がまだいるんですねぇ…
楓ママさんの言う通り、そんな親の元に生まれた子が可哀想。
「噛み付くから近寄るな」じゃなくて、「噛み付かれないように接しなさい」と教えるべきだと思います。
動物と上手く触れ合えない人は人生の楽しみの半分を無駄にしているような気がします。
だって人間は他の動物と、「捕食する側される側」じゃない関係で唯一触れ合える動物なんですから。
Posted by たぶ at 2009年03月24日 20:12
maseraママさん☆

私の場合も、散歩中にいきなりカイに触ろうとする子たちがいて…
犬に絶対なんてないじゃないですか??
大丈夫だとは思うけど、何があるか分からない。
これはね、犬同士だって一緒だと思うんです。
バカな飼い主が自分家の犬をカイに近づけようとするんですけどその時に「大丈夫大丈夫、ウチの子は噛まないから。」とか言うんです。でも明らかにその犬、唸ってるんです。
自分の犬の性格すら把握できないバカな飼い主。お前はどうやって自分の子を育ててんだ??と聞きたくなります。

あっ動物園で思い出したんですけど、檻の前に柵があるじゃないですか??
あそこに入ろうとする観光客、たまにいますよね。死にたいのか??って思うんですけど。
Posted by たぶ at 2009年03月24日 20:18
ももさん☆

…と言うより、そもそも他の動物を触った手で自分家の子を触って欲しくないですよね??
動物同士で移る病気とかもあるのに。
ペットショップで、犬を抱っこさせる前に手の消毒をさせない店とかもあるのには驚きです。

Posted by たぶ at 2009年03月24日 20:20
琴絹桜純太郎さん☆

あっ、たぶん私も殴ってます(笑)
関西風に言うと、「ど突き回して」ます。
わが子だからこそ容赦しません。
たぶん、公共の場所で大声で騒いだだけで怒ります。そういうマナーは子供の内から教えないと…
「子供だから」とか言ってる場合じゃないんですよね今の世の中。

子供、確かにテンション高いですね!(笑)
ウチに来るチビたちもやたら煩くて…
一応人の子だけど、普通に怒鳴ります。
だって、いくら従兄弟の子とはいえ、お邪魔している側ですから。
んーたぶん、私が甘やかすのは3才までかも…。
犬にはずっと甘いですけどね?(笑)
Posted by たぶ at 2009年03月24日 20:26
みる父さん☆

どうか頭を上げて下さい。(えっ違う??)
宮島の鹿、もともと奈良の鹿を連れていったそうですね。
私のブログにもコメントくださってるのぞぴーさんと言う方にお聞きしたのですが、宮島の鹿が増えすぎてるので餓死させようという計画があるのだとか。
エサがなくて民家のゴミ箱とかを漁るかららしいです。
人の勝手で連れて来られたのに、人の勝手で飢え死にさせられるなんて、そんな理不尽な事がまかり通る世の中なんですね。

ずっと昔から疑問に思っていたんですけど、人間って本当に自分勝手。
数が減れば「保護動物」に指定するけど、保護した結果、増えすぎれば途端に「害獣」扱いで駆除される。
人間さえいなければ、自然界の食物連鎖は成り立っていたんですよきっと。
なのに、人間が邪魔をするから。
狩る側の動物を殺すから草食動物が増える。
草食動物が増えれば森が壊れる。
森が壊れれば二酸化炭素が増えて温暖化が進むんです。
「温暖化ストップ」なんて言ってますけど、国レベルであんな黒い煙をモクモク立ち上らせてたら温暖化なんて止まる訳ないんです。
人間が仕出かした事なのに、他の動物の命をもって償わせてる。
人間が償うべきなんです。お偉方とかね。

…おっと、つい熱くなってしまいました。すいません。

おぉ。みる父さんのお子様は立派ですね!
さすが住職(?)の子供!!!!
そんな子供が増えればイイなぁ…。
Posted by たぶ at 2009年03月24日 20:35
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