2008年11月27日

おやすみ、またいつか虹の橋で。

11月27日18時20分、リリーが18年の長い人生を終え
ユキの元へと旅立って行きました。
リリーはお隣さんで幼なじみであるどんぱふ家のワンちゃん。
このブログにも何度か登場しました。

どんぱふとは20年来のお付き合い。
それと同じくらいの年月、リリーが側にいました。
私たちが小学生の頃、リリーはどんぱふ家にやってきました。
犬を飼う事に憧れ、でも自分の家では絶対に許してもらえなかった私にとって、リリーは自分家の子のような存在でした。
一緒に遊んだり家の境目から時々「リリー!」と声をかけたり…
でも我が家にユキが来てから、リリーの存在は段々遠くなってしまいました。
家の裏庭に繋がれているリリーと
家の中で一緒に過ごすユキ。
当然と言えば当然ですが、ユキの事しか頭にないようになりました。

ユキの成長をずっと見守ってくれていたリリー。
リリーより先に逝ってしまったユキの亡き後
もっとわんぱくなカイの遊んで攻撃に辛抱強く相手してくれたリリー。
犬嫌いなウチの子たちが唯一慕ったリリー。
気が付けばいつの間にかリリーは老いていました。
顔が真っ白になり、私の声に対する反応も段々鈍くなって…
いつからか目が白く濁り、視力がほとんどなくなりました。
耳も遠くなり、リリーを呼ぶ声にも反応しなくなりました。
嗅覚も衰え、目の前のおやつにも気が付かなくなりました。
自力で歩くのも大変なぐらい、足腰が弱っていました。

それでもリリーは頑張っていました。
5歳の時に重度のフィラリア症にかかり、もうダメかもしれないと言われたけれど、それから10年以上も再発する事なく元気に生きていました。
「今年の夏は越せるかな?」
「今年の冬は大丈夫かな?」と心配になる日も段々増え、
ついに一週間前程から体力の衰えが目立ち、夜な夜な不安気な声で鳴き始めました。
どんぱふ家は鍼灸院をやっている関係でか、家の中にリリーを入れてあげる事はできません。
だからリリーも、どんなに暑い日もどんなに寒い日も外でどんぱふ家を守ってきました。

先週の土曜日、一人でお留守番していたリリーがまた鳴き始めました。
慌ててどんぱふに電話するも帰宅するのはまだ先との事。
庭を見渡すも姿が見えないので、家の中にいるのだろうかと思っていましたが、鳴き声はどんどん大きくなっていって。
門の方に回ると、門の前でうずくまって震えているリリーがいました。
ちょうど今年一番の冷え込みだった日です。
目が見えず真っ暗闇の中で、不安と寒さに耐えていたリリー。
とりあえず飼い主が帰宅するまでウチで預かる事にしました。

暖房が効いた部屋のソファーに寝かせると、安心したのか鳴かなくなり
、カイの強引なクンクンに時々驚きながらもウトウトし始めました。

その翌々日、雨の降る日にリリーの鳴き声が聞こえるなと思って様子を見に行くと、ウロウロした結果屋根のない所で力尽き、雨に濡れて震えているリリーを発見。
どんぱふ家はお出かけの様子だったので、すぐさま我が家に連れて帰りました。
温かいタオルで体を拭いてあげ、バスタオルでくるんであげると
落ち着いたのか、また眠り始めました。
しばらくして迎えに来たどんぱふに
「お願いだから家の中に入れてあげて。残された時間はそう長くはないんだから、家族の気配がある場所で眠らせてあげて」と言いました。
その日から4日程ではあったけど、リリーは生まれて初めて家族が側にいるリビングで一日を過ごせる事になりました。

我が家で保護した時はまだ食欲があって、缶詰を半分程とミルクを美味しそうに食べていたのですが
今日の昼にどんぱふから「もうあかんかもしれん…」と聞き、
仕事終わってすぐ駆けつけると、ほとんど意識もなく息しているのかどうかも解らないくらい静かに眠るリリーがいました。
たった4日でこんなにも…
どんぱふは用事があって家にいなかったので
代わりに私がずっとリリーを撫でながら
「もう頑張らなくていいよ。でも、もうすぐどんぱふが帰って来るからもうちょっと待っててあげてな」と声をかけ続けたのですが…
20分ほどして何度か痙攣した後、本当に眠るように息を引き取りました。
意識がなく苦しまなかった事が救いです。
18歳。
きっと老衰でしょう。

ユキが亡くなった時は壮絶だったけど
眠るように逝ってしまったリリーの顔は、とても安らかです。

ユキ同様、本当に手のかからない子だったリリー。
介護という介護をする事もなく逝ってしまったリリー。
だけど私は思うんです。
リリーが言った唯一のわがまま。
『家族の側で眠りたい』
きっとそれを伝えたくて鳴き続けたり
夜中にカイと会話したり
私の家に保護されるよう仕向けたのも、リリーの作戦かもしれません。

18年という年月は余りにも長すぎて
このままずっと側にいるんじゃないかと錯覚するくらい
そこにいる事が当たり前になっていました。
命を預かる事は別れを経験する事。
自然の摂理はどうやったって覆る事はありません。
そんな事は解っているのに
ウチの子はずっと一緒にいてくれるって思ってしまいます。
限りがあるから今を大切にしないといけない命。
犬の十戒にもあるように
私たちには他に楽しい事はたくさんあります。
でもこの子たちには私たちが全て。
ご飯を食べるのもおもちゃで遊ぶのも、飼い主あってこその事。
だけど時々忘れてしまう約束。
いなくなってから初めて気付く大切さと存在の大きさ。
どれだけ愛情を注いでも、別れの日には絶対後悔するんです。
その後悔を少しでも減らせるように、、

室内犬だから幸せだとか室外犬だから可愛そうだとか
そういう事は関係ないと思います。
確かに家の中にいるとそれだけ関わる時間は増えます。
じゃあもしリリーをウチで引き取ったとしたら?
カイと一緒に家の中でずっと暮らせてたら?
…不幸ではないと思います。
でもリリーにとっての家族はどんぱふ家。
何があったってリリーの忠誠心は変わる事はないと思います。
私はただのお隣のお姉さん。
そういうもんなんでしょうね、きっと。

最近お友達ワンを看取る事が多くなりました。
リリーも、最後まで温もりを感じさせたまま看取る事が出来て良かった。
どんぱふの代わりに、私がユキの元へと送り届けたからね。
きっともう、ユキやアスカくんやダイちゃんたちと合流して
私たちが来る事を待ってると思います。
老いも苦しみも痛みも何もない世界で。
ただただ楽しみながら。。

だからそれまで、しばらくのお別れ。
ゆっくり休むといいよ、リリー。
おやすみ、またいつか一緒に遊ぼう。
lily1.jpg

<リリーとユキの貴重なツーショット>
lily2.jpg


ニックネーム たぶぇもん at 23:45| Comment(8) | TrackBack(0) | たぶぇもん日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
リリーちゃんの名前は何度か日記で。

最後にたぶぇもんさん家であたたかい時間が持てて、リリーちゃんうれしかったでしょうね。

フィラリアになっても18歳までよくがんばりました。

ご冥福をお祈りします。
Posted by ちーちゃん at 2008年11月28日 02:25
一気に読みました

いつ、どこであっても別れは悲しいものです
18歳ですか・・・・・
ほんとうに永くてこれからもずーっと一緒にいるような感覚になりますね

キャロルを迎えたとき必ず別れるが来ると意識しました。
名犬リリーは手間のかからない良い子みたいだったようで・・・

心よりご冥福をお祈りします




Posted by もも at 2008年11月28日 09:15
リリーちゃんは、大好きな家族と、優しい優しい隣のお姉さんの愛情に包まれて幸せだったことと思います。

家の中に入れてあげてってたぶぇもんさんがお願いしてくれたこと、すごく感謝してると思いますよ。

私も夫の実家のわんこに同じようにお願いしたことがあります。
今はリビングのサークルにいますが、一時と比べてだいぶ元気になりました。
いろいろな考え方があるので、外飼いをどうのって言えませんが、弱ってきた犬を外に出しておくのはやっぱりほっておけません。
老いてくると外はやっぱり辛い場合がありますから。

りりーちゃんの安らかな顔が目に浮かぶようです。

ご冥福をお祈りします。


Posted by ハルまま at 2008年11月28日 11:52
読み返す度に、グッと込み上げてきてしまいます。

ハルままさんのお言葉、同感です。
たぶお姉ちゃんがリリーちゃんの心の内を察してあげたからこそ・・・
リリーちゃんの安らかな最期が、そのいっぱいのありがとう。を物語っている気がしてなりません。

リリーちゃん、素晴らしい存在でした。
勿論、その愛溢れる心は、虹の橋へ行っても決して薄れることはないでしょう。
そしてユキちゃんの喜ぶお顔も・・・☆
ホリーとも仲良くしてもらいたいな。
リリーちゃん、ゆっくり休んで下さいネ!

Posted by flora at 2008年11月29日 22:32
ちーちゃんさん☆

ありがとうございます。
リリーの事覚えて下さってて嬉しいです。
今年の冬まで頑張れるかなと期待してましたが…
やはり18歳という壁は越えられなかったようです。
Posted by たぶぇもん at 2008年12月01日 21:02
ももさん☆

ありがとうございます。
私もユキと離れた時、カイとの別れも覚悟はしましたが…
本当にずっと側にいると別れなんて来ないような気がしてしまいますよね。
キャロルくん、ゴルで18歳というのはなかなか難しいかもしれませんがリリーに負けないぐらい長生きして欲しいです。
Posted by たぶぇもん at 2008年12月01日 21:05
ハルままさん☆

ありがとうございます。
そうですか、ハルままさんもリリーと同じような境遇の子が身近にいたのですね。
自分の家が室内飼いだと、外にいる子がどうしても可愛そうに思えてしまえて…
決して不幸ではないとは思うのですが…
老体を極寒の中に置いておくのは、私には虐待にしか見えなかったんです。
リリーの家族はそういうつもりではなかった事は解っているんですけどね><。
今頃暖かい虹の橋で幸せに暮らしている事と思います。
Posted by たぶぇもん at 2008年12月01日 21:09
floraさん☆

floraさんのコメントを拝見して思わずこみ上げるものが…><。
何故だかまだ実感が沸かないんです。
この手の中で逝ってしまったのに。。
だけど夜中にリリーが悲しそうに鳴く声がもう聞こえないのは、嬉しくもあり悲しくもありで。
カイもよくお隣にリリーの様子を見に行くんです。
だけどその度に「リリーはもういないんだよ
」って言う事がまた辛くて…

ホリーちゃんやユキ、自分より年下の子たちの世話をきっとまた虹の橋でしていると思います☆
Posted by たぶぇもん at 2008年12月01日 21:12
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